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中村俊輔に魅せられた夜

スコットランドリーグMVP。

中村俊輔という男。

出来すぎたシナリオ通りに決めた夜。

 

思えばあの時に似ていた。

チャンピオンズリーグ、ホームでのマンチェスター・ユナイテッド戦。

試合開始からチームとしてのレベルの差が如実に表れてしまい、
セルティックは防戦一方。

全くチームの良さを発揮できない。

俊輔もディフェンスに追われ、たまに前を向いてボールを持っても、
見方のアタック陣にスペースへ走りこむ意欲は無く、
俊輔のアイディアと技術を発揮する場は皆無だった。

誰かがドリブルで危険なエリアに侵入できる訳でもなく、
パスワークは見る影も無い。

そんな状況が続き、セルティックに勝ち目は薄いように見えた、
あの試合。

夜中に起きたことを後悔し始めたその時、ゴール前(と言っても
距離はかなりあったが。)でのフリーキックが転がり込んできた。

冷静に状況を把握すれば、大げさではなく勝利への唯一のチャンス。

相手も見方もスタジアムのサポーターも、TVの前の俺たちも、
みんなが「このFKを決めるしか、勝ち目はない。」ってわかってる。

そんな状況の中で、美しく鮮やかに、ネットは揺れた。

そのゴールが技術的にどこまで難しいか、それももちろんだが、

どんな大会の、
どんな相手に、
どんな状況で決めたゴールなのか、

そこにゴールの価値がある。

 

BAYが思うに、”素晴らしいゴール”ってのは、

「後でTVのニュースやハイライトで見ても感じない、
 ライヴで見ていた人だけが感じる”鳥肌感”のあるゴール」

ってな要素があると思う。

そんな意味で、あのマンU戦での俊輔のゴールには、
その試合のそれまでの閉塞感や絶望感、そして少々の眠気など
その全てを吹き飛ばす爽快感があったのだ。

そしてそれと同じ爽快感を、またも俊輔が演出した。

昨日の試合もまた、悪い時のセルティックを象徴するようなゲーム。

ひとりひとりの距離感が悪くてパスがつながらない。

優勝したいという想いが空回りしている様子が見て取れる。

消極的な選手交代は、もはや次節のホームゲームに優勝を
持ち越す覚悟を決めたのかと思わせるに十分なものだった。

そして時間だけが過ぎていき、きっとこんな試合はレフェリーも
早めに笛を吹くのだろうと思っていたその時、俊輔は倒れた。

自ら得意のポジションでFKを得たのだ。

 

この時点でBAYは(BAYだけでなく誰もが)、マンU戦のゴールを、
そして

FK ⇒ ゴール ⇒ 試合終了 ⇒ 優勝 ⇒ MVP

という、あまりにも出来すぎたシナリオを頭に描いたに違いない。 

「これ決めちゃったらカッコよすぎるよ。」

「まさかコレ決めちゃって優勝!?」

「ここで決まっちゃったらシナリオ出来すぎだよな?」

「でも俊輔なら決めちゃうかもしんない・・・。」

そう思ってるうちに、どんどんどんどん惹きこまれていく。

寝ようとしていた妻を、

「このFKだけ見ておいた方が良いよ。」

とTVの前に呼び戻す。

かくして、万人の期待通り、シナリオは完結した。

ニュースで見ても確かにすごい。

美しいゴールに違いない。

MVPも確かにすごい。

でも試合をず~っと見ているからこそ感じられる鳥肌感、
爽快感が、昨日はいつにも増して強かった。

TVを通してでさえこの鳥肌、スタジアムで見ていた
セルティックサポーター達が、羨ましくって仕方ない。

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