BAYvs東雲住人の敵
昨日は予想外に手強かった。
ビニール傘の戦闘力では太刀打ちできない・・・。
ちゃんとした傘を買おうかな、と思わされた。
東雲の住人にとっての敵、
しかも難敵と言えるのが「風」である。
昨日はひさびさにその敵に悩まされた。
家を出る前から、
風の音がいつも以上であることを察知したBAYは、
敵に負けないよう、防水スプレーをBAGに吹きつけ、
そして濡れてもOKなスーツにチェンジ。
時計の針が8時をまわり、いざ出陣!
まずBAY家CODANを出ると、
タワーマンションの隙間を突風が吹きぬける。
その威力がなかなかのもので、
まだ体も温まらずに心構えもできていない
BAYに先制パンチを打ってくる。
祝日の朝ってこともあり、
まわりには人影もまばら。
強敵たちの攻撃を一身に浴びる覚悟を決め、
一歩ずつ、水溜りを避けながら進んでいく。
前傾姿勢を取って、
敵が運んでくる雨たちを
BAY愛用の65cmビニール傘で跳ね除ける。
そして駅までの道のりの半分以上を占める橋に
さしかかると、敵はいよいよ本領を発揮する。
辰巳運河と呼ばれる、東京湾に抜けるこの水路は、
日ごろは本当におとなしくていいやつである。
東雲という街に穏やかさと平和な雰囲気を
もたらしてくれる、かけがえのない存在である。
時には釣り人が釣竿を垂らし、
時には老夫婦が、物思いにふけるかのように運河を眺める。
そして午前中には、運河を行く貨物船たちを
保育園児たちが楽しそうに指差している。
しかし!、ひとたび風の強い日になれば、
彼らは牙を剥き出すのである。
そしてそこにが重なれば尚更手強い。
本当の台風の回数以上に、
東雲にはたくさんの台風が来ているようなものだ。
橋の上は、下から吹き上げる風と、
ほぼ真横から吹きつける雨が合い混じり、
抵抗不能なほどに歩行者を苦しめる。
何人かの歩行者たちは、
抵抗することそれ自体をあきらめ、
傘を閉じて濡れながら歩いている。
BAY愛用の65cmビニール傘は、
その面積(65cm×円周率π)分に風を受け、
大苦戦を強いられる。
ちょっとでも傘の向きを間違えれば、
一瞬にして敵によって帆を奪われてしまう。
昨日も朝からのバトルにより、
大事な骨を一本折られてしまった
そして途中でBAYを狙い撃ちするかのような突風が
背後から襲いかかり、
帆が描く円錐形は一瞬逆方向へと傾きかかった。
しかしながらBAYの卓越したコントロールにより、
すぐに体制を立て直し、
骨折一箇所を抱えながらも何とか帆をキープ。
橋の中盤までは北向きに傘を向け、
端の終盤からは背後から襲う風に傘を向け、
彼らの力と下り坂を利用する頭脳プレーにより
戦闘時間を大幅に短縮。
そしてついに、何とか帆を維持したまま辰巳駅にゴール
スーツは多少濡れちゃったけど、
傘もまだ使える状態だし、
この日の勝負、BAYに軍配でしょう。
おかげでいつもよりバッチリ目も覚めて、
充実感満点の朝となったのでした。
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