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「交渉する」ということ。

旅をして学ぶことがある。

主張すること、交渉すること。

あきらめの早いBAYには、特に。

 

皆さんもご存知の通り、BAYは総体的にあきらめが早い。

面倒なことが嫌いなので、面倒が起きそうになると、
さっさと諦めちゃうし、その前に回避しようとする。

 

店とかでもめごとになるのも面倒で嫌なので、
嫌な思いをしても自分から文句を言うことは少ないし、
もう二度とこの店使わなけりゃいいじゃん、って思って、
むしろさっさとその店を離れたいタイプ。

そんな店に文句を言うっていう行為に時間とエネルギーを
消費することの方がもったいないって思って。

 

けど、妻は正反対。

おかしいと思ったことは必ず店に言う。
客としての権利を正当に主張しようとする。

そんな妻の態度に学ばされることが、
日常的にしばしばあるのも確かで、
最近ではBAYも少しずつ変わってきた。

 

今回、スペインを旅している中で、
飛行機に乗り遅れそうになったことがある。

バルセロナ ⇒ マラガ という国内線に乗る日、
BAY家はちょっと計画不十分だったこともあり、
空港に着いたのがフライト時刻の35分前だった。

航空会社のチェックインカウンターに予約の紙を差し出すと、
「もう乗れないよ。受付は終了したから。」
という、極めて冷たい言葉が浴びせられる?

ま、フライト35分前ですから、薄々そうなるかもしれないと
予測はしていたのですが、一応とぼけて
「Why???」
と聞いてみたら、

「フライト45分前がチェックインの締め切り。
 それ以降は受付できないよ。」

「45分前に来なければキャンセル扱いで、
 今日も既にキャンセル待ちの人に席が割り振られた。」

「だからあなた方の席は無いよ。」

だって。

え~~っと、この時点でこのグランドホステスが言っていることは
100%正しいのです。

45分前までにチェックインしろってことは予約の紙にも
きちんと書いてあるし、そこに現われなければキャンセル扱い
ってことも書いてある。

遅れたのはBAYの責任だし、航空会社には何の非も無い。

 

でも、この便を逃せば3時間以上はマラガ行きは無い。
ましてやもう一度チケットを買うお金が・・・。

 

5秒ほどの沈黙と思案の後、
BAYは「交渉してみる」ことを選択。

全くもって理不尽なほど強い調子で、
グランドホステスに食って掛かった。

「確かに45分前は過ぎてるけど、
 45分前までに来いなんてどこにも書いてないし、
 そんなこと知らなかった。何とかしてくれ!」

BAYがプリントアウトしてきた日本語の予約証明書を
差し出して主張してみた。

そこにはもちろん”45分前ルール”が明記されてたけど、
小さかったし、日本語なら相手も読まないだろうと思って。

 

それでも事務的なグランドホステスはダメだと答える。
それでも諦めずにしつこく交渉するBAY。

するとBAYを対応するのが面倒になったらしく、
トラブル対応をするカウンターの女性を紹介される。

すると!

この女性に同じように交渉してみると、
なんとこの女性から先ほどのグランドホステスに、
「何とかしてあげなさい。」という指示が!

おお!

言ってみるもんだ。

100%BAYが悪いのに、
向こうが折れてくれた。

みんな、こっちが悪いのに面倒かけてごめんなさい。
対応してくれてありがとう。

しかも運良くというか、
BAY家の2席が既に他の方に割り振られた後だったので、
BAY家に新たに割り振られたのがビジネスクラス!

たった1時間足らずの短い空の旅ではあるけれど、
ビジネスクラスを満喫させていただきました。

 

 

今回のケースに限って言えば、”正当な権利”ではなく
どちらかと言えば”不当な要求”になるけれど、
それでも「言わなきゃ損」するってのは、
海外を旅していると、すんごく感じる。

面倒だから、と黙っている間に
損をしていることって多いんだなって。

 

前にもパリからマルセイユに飛ぼうとした時に、
直前でそのフライトがキャンセルになったことがあった。

みんな既にチェックインして搭乗口で待ってたのに。

 

その時も、
「直前キャンセルなんてするくらいだから、
 ちゃんと他の便に振り替えてくれるんだろう。」
なんて思ってたら、

何やら搭乗カウンターにフランス人達が集まり始めた。

どうやら代わりのマルセイユ行きの便への振り替えを
求める人たちの群れ。

しかも一部の人は振り替え済みのチケットを持って
ほっとした表情で群れを離れていく。

どうやら振り替え便に全員が乗れる訳ではないらしく、
みんなが争っていたらしい。

え?この期に及んで早い者勝ち???

そこから群れを掻き分け
ゴリ押しでチケットを交換してもらい、
マルセイユ行きの振り替え便に乗れたってことがあった。

こういう時、遠慮している人への配慮なんてある訳無いし、
当然のように平等性なんて無視される。

言わなきゃ、行動しなきゃ、絶対に損をする。

アジア人であるってだけで、なめられてるしね。 

これからも、旅をするときだけじゃなく、
面倒ばかりを考えず、
きちんと主張できる大人にならなきゃな、
そう思わされる一幕でありました。

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コメント

お久。その気持ち良く分かるよ。アメリカで仕事してるとそういうのはしょっちゅうだよ。「意見を言わない=相手の主張を承認した」と見なされるから、「こんなこと言ったら馬鹿だと思われるかも」ってレベルの発言でも徹底的に主張しなきゃいけないしね。米人は「議論・意見交換」に慣れてるから交渉されることにも慣れてて、意外なほどこっちの主張が通ることも多いし。

ただ、その習慣がついちゃうと日本人との対応の時に「何だあの生意気な奴は」って陰口をたたかれちゃうから匙加減が難しいけどね。

投稿: Bow | 2008/05/30 22:56

>Bowさん
コメントありがとうございます。
お久しぶりですね~。お元気そうですね!
もうNY生活1年ですね~。

Bowさんはもともとちゃんと自分の意見をお持ちなので、アメリカ生活も問題無さそうですね。

ま、確かに匙加減は難しいですけど、「あいつ生意気」とか言う人ほど、逆に自分の意見を持ってなかったりもしますよね~。

投稿: BAY | 2008/05/31 06:52

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